自律神経失調症

原因について

一般的に体内時計と言われる体のリズムを管理している自律神経が乱れることで起こりやすい症状です。 通常、日中などの活動時に優位になる「交感神経」と寝ている時や食後などリラックスしている時に優位になる「副交感神経」の二つが入れ替わる事でリズムを取り日常生活をおくっています。 仕事や勉強などで睡眠時間が取れていなかったり、長期の休みなどで昼夜逆転の生活になってしまった結果、交感神経と副交感神経の入れ替わりがうまくいかずリズムを崩し体を良い状態に保つことができなくなったことで様々な症状が表れてきます。 病院などで検査をしても「特に異常なし」と診断されることが多く、周りからも「ゆっくり休めばそのうち治るでしょ」と判断されるものも多いのが自律神経症状の特徴です。

問診方法

自律神経の症状の通常の診断に加えて、腹診・脈診を用いて現在の体の状況を把握します。生活習慣なども原因になることが多いので、睡眠時間や食欲、排せつなどの状態を確認し、腹診・脈診で体の中のどこに原因がありどこを目的に対処するかを決定します。 内部以外にも体のバランス（骨格、体型、日常的な癖など）によって自律神経が乱れてしまう可能性もここで判定し、内側・外側両面への施術を決定づけます。

治療方法

当院では基本的に自律神経症状の治療に鍼やお灸を使用いたします。 ノイロメーターという機器を使い皮膚の電気抵抗値を測定して体がどれくらい元気で、どこが良くないかを判定し、その結果に基づき治療に必要なツボを決定し微弱な電流を流しながら鍼治療を行い、必要な箇所にはお灸をしていきます。 体の骨格や癖などの問題は鍼灸治療で改善することが難しいパターンが多く、特に骨格に関係する場合は全体のバランスを診て調整を行います。 土台となる足のバランスが崩れてしまうと疲れやすくなるなどの症状がよくみられるため、足（距骨）の調整を行います。